GIGAZINE「未来への暴言」を読んでみた。

2010-12-11

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いやいや、いつも楽しませてもらっているGIGAZINEさんのことだからおちゃらけ気味の本かと思いきゃ、真面目も真面目、大真面目な本じゃないですか。

構成としては、インターネットを基本としたこれからの未来予測を、小さな事象から徐々に大きな対象へと語っていき、それに対してどのような人間になっていくべきか、どのような人間を育てていくべきかという心構えを説くという流れになっています。

インターネットを使うための教養

個人的に印象に残った部分としては、インターネットは包丁や車などの道具の一つで、世の中から無くすことは不可能。 役立てるか殺すかは使う側に依存するという所。

しかし、インターネットは包丁よりもはるかに威力のある道具であり、なにも知らない人がいきなり接続して利用するには危険が多いため、車のように「インターネット免許制度」にするのは現実的な気もします。

そして、個人的な意見ですが、この「免許制度」ひいては「使い方を知らない人」に使い方を教える義務が、いまインターネットを利用している大人にあるのだと考えます。

インターネット先生の必要性

それは現在の学校教師ではない、社会経験を積んだ、ITのしくみを熟知した人間によって行われるべきではないかという指摘も書かれています。

そんなことをITビジネスに関わるものとして、私自身も現在の価値観や方向性を改めて考えさせられました。

他にも、ネット上のビジネスがこれからどうなるかや、国家同士がネットによってどう変わっていくかなど、さすが日本一のブログを運営している著者ならではの、経験に裏打ちされた、考えさせられる未来予測が満載です。

本書は主にGIGAZINE読者である一般人をターゲットに書かれていますが、ITに関わるビジネスを行っている人にとっても、自分の身の振る舞い方を考える上で非常に参考になる本だと思います。

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2010-12-11