EC-CUBEのシステムをより深く理解できる「EC-CUBE公式ガイドブック(応用編)」

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EC-CUBEのカスタマイズで悪戦苦闘、またはどんなものか分からずに踏み込めない、悩めるPHPプログラマー向けの本が出ましたよ!

基本編がショップ店主向けの基本的な使い方を重視していたのに対し、本書「EC‐CUBE Ver2.11対応公式ガイドブック 応用編」はシステムを作ってあげる側向けの本です。

しくみを知らずしてシステムをいじることなかれ

EC-CUBEのシステム内部を見た、または見ようとしたことのある開発者は分かると思いますが、新たに2.11にバージョンアップしたEC-CUBEというシステムは「要塞」のようです。

クラスが整然と分かれ、クラス継承のルールを踏まえてあったり、Smartyを使ったページ表示用のテンプレートフォルダは携帯、スマホなどデバイスごとに用意してあったり、ユーティリティ用のフォルダがあったり…

何も知らずに踏み込むと、ルール無視で勝手に構造を壊してシステムを乱すことになります。 つまり基本的な仕組み、ルールを知ることがまず何よりも大事なのです。

1.仕組みを知る

私が読んだ感じでは、本書は大きく3つのくくりで構成されていまして、まず最初は「仕組み学習」、次に仕組みを知った後の「カスタマイズ実践」、最後に便利に開発するための「ノウハウ集」という流れです。

そこで最も重視したいのが、最初の「CHAPTER1. カスタマイズのための基礎知識」。

ここで以下の項目が学べます。

  • EC-CUBEの動作の仕組み(基本構造、ページ表示の流れ、マスターテーブル etc.)
  • 基本情報の処理の仕組み(ログイン、セッション管理、カート操作、商品、カテゴリ etc.)
  • 受注情報の処理の仕組み(受注データ、ステータス管理、配送、支払、ポイント etc.)
  • 画面デザインの処理の仕組み(基本画面構成、ブロック、フロントページ、管理画面 etc.)
  • その他の情報の処理の仕組み(メールテンプレート、エラーログ、SQL操作、phpMyAdmin)

これらに関わるPHPクラスファイルやその関連性、関わるDBテーブルといじり方が書かれています。 これだけでもこの本の価値はあるんじゃないかしら。

2.カスタマイズ実践

基本が分かったら様々な有用カスタマイズ例を学習。 いろんなカスタマイズ例が27個紹介されています。 ここではその一部を紹介。

  • 管理機能のカスタマイズ(端末ごとの返信切替、割引クーポン、商品ごとの配送設定 etc.)
  • フロント機能のカスタマイズ(注文時オプション、QRコード自動生成、OpenID対応 etc.)

カスタマイズの中で「こういった情報を取得するには、この関数を使う(またはいじる)」という情報が出てくるので、自分がカスタマイズしたい機能に近い役割やジャンルがあれば、良い開発ヒントになると思います。

3.ノウハウ集

最後はEC-CUBEカスタマイズの効率を良くしてくれるノウハウ集です。 恐らく著者が実際に多くのEC-CUBEカスタマイズ案件をこなしていく中で培ったものでしょう。

  • 運用のノウハウ(SSLを使用する(運用向け、開発向け)、負荷テスト、テストデータ作成 etc.)
  • トラブルシューティング(テンプレートが反映されない、デザインが崩れる etc.)
  • リファレンス集(データベースのテーブル定義、classファイル一覧 etc.)

いかにも現場で遭遇してきた感じの例ですね。笑 それだけみなさんも出会いやすいシチュエーションであるとも言えます。 この辺りもぜひ踏まえておきたいものですね。

…というわけで

バリバリPHP開発者向けの本であることは分かったと思います。 加えて、本書は開発元の株式会社ロックオン 福田博一さんの監修によって書かれているので、内容の信頼性は保証されていると言えましょう。

EC-CUBEを導入する前にぜひ持っておきたい一冊。

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2012-01-05