レビュー:「情報の呼吸法」を読んでみました。

2012-01-22

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Twitterでちょっと話題になっていたので購入して読んでみました。

内容は「Twitterで有名になってきた人への助言」という印象ですね。

著者の津田大介さんは、ジャーナリスト/メディア・アクティビストという肩書きで様々な活動をされているようです。 ITやメディアの世界ではかなり著名な方です。

有名な人であれば当てはまるが…

本書は、TwitterやTV、新聞などで膨大に流れる情報をどのようにストレスなく受け止め、また同時にどのようにアウトプットして人生を謳歌していくかについて津田さんの体験を通して書かれています。

とは言うものの、多くの部分で「確かに有名な人、あるいは有名になってきた人であれば当てはまるけども…」って感じるところも多いです。 自己紹介的な要素が強いのでそこは仕方のないところではありますが…

例えば、飲み屋でtwitterでつぶやくと知らない人が集まってきたり、被災地でライブしようとしたら多くの協力者が出てきたり、意見をツイートするといろんなコメントが返ってくる等、ある程度世間に影響力を持っている有名人だからこそ、相手がギブしてくれる例が多くあります。

まずギブすること…無名な人ができるギブ…

Twitterでは、まず注目してもらえないと何も始まらないので、本書では100~300人の人をフォローすることと、P.94~P.100の間で「はてなの人気エントリー(ホッテントリ)」について自分の価値観でコメントを交えて紹介する方法を提案されています。

自分のコメントを交える点については私も同感です。

Twitterをやっている人の中に「とにかく面白そうなブログやニュースのリンクだけをリツイートしてる人がいますが、あれはフォロワーから見たら、あなたはただのロボットにしか見えていませんよ。

多少なりとも自分の価値観で批判を恐れずにコメントを交えてアウトプットしましょう。 もちろん、情報の鮮度(スピード)は大事なのでお忘れなく。

「有名人であれば」ノイズツイートは好印象

また有名人ネタに戻ってしまいますが、本書ではとにかくどんどんアウトプット(=ギブ)していくように書かれていますが、これは無名な人には当てはまりません。

なぜなら「何を言ったか」よりも「誰が言ったか」のほうが影響力としては大きいからです。 「ビジネス成功の法則」を1億借金を抱えた人が発言しても説得力ゼロなのと同じです。

そこで、無名な人はまず相手に純度の高い価値を継続的に提供して、どんなキャラクターなのかをフォロワーに認識してもらうことが先決です。

それがないまま無節操にツイートしていると、相手にとってノイズが上回ってしまって個人ブランドとして認知されないのです。

有名人は個人ブランドがすでに出来ているので、多少のノイズツイートでも「あら、意外な一面が見れてラッキー♪」となります。

好き勝手につぶやきやすいインフラである一方、この点は十分相手に配慮する必要があります。

このジレンマについて何らかの解決策になればとブログ記事を書いてみました。

難解な専門用語が若干でてくる

本書ではIT系の話題が中心なので、当たり前のようにカタカナ専門用語が飛び交います。 その中でもあまり聞きなれない用語をまとめてみました。

ソーシャル・キャピタル 社会関係資本。
…まだ分からない(^-^; ”人的ネットワークの資産”が分かりやすいかな。
ファシリテーション グループ活動を支援すること。
アウラ オリジナル作品しか持ち得ない崇高な1回きりの要素。

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2012-01-22