プログラマーが「大往生したけりゃ医療とかかわるな」を読んでみた。

2012-05-18

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この「大往生したけりゃ医療とかかわるな」を読んでまっ先に思ったのが、Apple創業者であるスティーブ・ジョブズの生き様。

容易に医療に関われるようになってしまった今、無駄にダラダラと日々を過ごす生き方に本書は疑問を投げかけます。 それよりも自然に身を委ね、それによって実感できる1日の有り難さ、貴重さを認識し、毎日を精一杯後悔のないように生きようというわけです。

スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行った歴史的なスピーチのラストも同じようなことを言っていました。 鏡に向かって「自分が明日死ぬとしたら、今やっていることは本当にやりたいことか?」と彼が毎日自問自答していた様は、本書が勧める生き方そのものです。

本書には「老化」という自然の摂理に抗って医療と関わることで、痛み・苦しみが増え、行動が制限される等デメリットを多くの高齢者の死を見てきた体験から説得力を持って説きます。

私の意見が一致した箇所は「廃用症候群」のくだり。

いわゆる「動かなくなったら、その箇所が使えなくなる」という症状です。 手足の動きが入院などで動かせなくなり、脳が劣化して痴呆になってしまうのです。

これは自分の祖母が大往生するまで一人で買い物等に行っていたことからも実感で分かりました。 なんでも一人でやるということが大事なんですよね。

自分が死ぬときも「ベッドの上で苦しみながら」じゃなく「家で安らかに」がいいな~と心底思えました。 そのための心構え、準備は元気なときにしかできません。 本書を読むと、あなたの仕事の仕方も変わってくるかもしれませんよ。

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2012-05-18