Windows XP上でIE9を動かす方法
すでにご存知かもしれませんが、残念ながらWindows XP上にはInternet Explorer 9 (IE9)をインストールすることができません。
「IE9で動作チェックするだけなのに…」と泣く泣くWindows Vista か Windows 7 を用意しようと思っていたアナタ! その必要はありません。
VirtualPC 2007 で Windows7 + IE9 を動かせる!
Microsoftでは「VirtualPC」という、OS内に別の仮想OS環境を構築できるソフトを提供しています。 このVirtualPCと、仮想OSイメージファイルを利用することで、Windows XP内に「Windows 7 + IE9」という環境を構築することができるんです。
18GB以上のHDDスペースがネック、メモリも2GB以上推奨
ただし、この環境を構築するには大量のHDDスペースが必要です。 私が実際MacBook Airにインストールするのに必要だったHDD容量は約18GB。
事前に空けておきましょう。 ちなみに搭載メモリは2GBでしたが、若干の調整により無事動作しました。
VirtualPC 2007 と Windows7+IE9 のイメージファイルをダウンロード
Windows XP にインストール可能な最新バージョンがVirtual PC 2007 なので、Microsoftのダウンロードページからダウンロードします。
WindowsやIEのバージョンも色々選べる
Windows7+IE9 のイメージファイルはこちらからダウンロードできます。 かなり大容量で、7ファイルで約4.3GBあります。 頑張ってダウンロードしてください。
他のOS環境が欲しい人用にもいろいろなバリエーションで置いてあります。
リンク先を見て分かると思いますが、ここに提供されているOSは英語版のみであり、「Windows Virtual PC VHDs for testing websites with different Internet Explorer versions」と記載されているように「異なるInternet Explorer のバージョンをWebサイトでテストするためのもの」として用意されています。
つまり、アクティベーションして本格的に利用することはできないということですね。
VirtualPCインストール、イメージファイル結合
ダウンロードしたVirtualPC(setup.exe)はダブルクリックして通常インストールしましょう。
次に、ダウンロードしたイメージファイルを1つのフォルダにまとめて「Windows_7_IE9.part01.exe」ファイルをダブルクリックすると、ファイルの結合が始まります。
ダウンロード時も時間がかかりましたが、この作業にも結構時間がかかります。
これで仮想のディスク作成とOSのインストールが行われるのですが、このタイミングで大量のハードディスク容量を食いつぶします。
出来上がったファイルを見てビックリ! なんと13GBも消費しています。
この2つのファイル(Windows 7.vhd、Windows 7.vmc)は、VirtualPC 2007をインストールした際に作成されている「マイドキュメントMy Virtual Machines」フォルダの中に移動させておきましょう。
VirtualPC起動+設定
では、VirtualPCを起動してウィザードからWindows7のディスクを選択しましょう。
上図のように「既存のバーチャルマシンを追加する」を選択して「次へ」ボタンを押します。
バーチャルマシンの名前を決めます。 分かりやすい名前をつけてください。
メモリの調整とネットワーク設定
これでバーチャルマシンが作成されました。 すぐに起動させたいところですが、先に環境設定を行なって、メモリの調整とネットワークの設定を行います。
メモリが2GBのマシンでは1GB割り当てできない
まず、メモリの設定ですがデフォルトで1024MB(1GB)が割り当てられています。
おそらく4GBの物理メモリを搭載しているマシンであれば問題ないかと思いますが、メモリが2GBしか積んでいないと「メモリ不足」というエラーが出て起動できません。
そこで、2GBの人は事前にメモリスライダーを調整して半分の512MBにしましょう。
ネットワークはアクティブなネットワークアダプタを設定
ネットワーク設定は必ず行わないと、仮想環境でインターネットができません。 Windows XP上で現在アクティブなネットワークアダプタを選択しましょう。
現在あなたのマシンが無線LAN環境であれば無線のネットワークを、有線LAN環境であれば有線のネットワークを選んでください。
上記設定が完了したらOKボタンを押して設定終了です。
Windows7+IE9、起動!!
お疲れ様でした!
では「起動」ボタンを押してWindows7環境を立ち上げてみましょう。
メニュー等は全て英語なんですが、すでにIE9がインストールされていて日本語フォントもちゃんとあるので、日本語ページも問題なくチェックすることができますよ。
キーボードに関してはUSキーボードの設定がデフォルトになっているので、スタートメニューの「Control Panel」から「Clock, Language and Region」で各種設定を行なってください。
2012-02-22
2 件のコメント
◆ はじめまして 唐突ですが質問です。現在 私は映像と作曲・編曲の仕事をしております。手馴れた音楽用関連ソフトがXPでしか動かないという理由も含めて、XPのSP3を利活用していますが、IE9を利活用できるという題目に魅力を感じてお便りしました。 本当はIEを使用したいのですが、サイト・コンテンツではじかれてしまったりで、やむなくGooglechromを使用しています。
なかなか使い勝手は良いのですが、IEへのこだわりが捨て切れません。前置きが長くなりましたが、バーチャルPCもインストールしたことがありますが、
レスポンスから一連のwebでの仕事等々、遅くてとても実用に耐えられず、アンインストールしてしまいました。 もう、かれこれ10回以上は試しています。 もうそろそろ進化しているんじゃないだろうか、、、という想いが浮かぶとパーチャルpCに手を出しますが、悲しいかな私のPCではいかんともし難い現実があります。そこでお伺いしたいのは、あなたのPCでは動画の編集とか、音楽 特にWAVEファイルなどの編集等々、軽快に動くのでしょうか? であるなら、即座に IE9 に手をだそうかと思ってますが、、、。 やっかいな質問かもしれませんが、どうぞご配慮くださいませ。
kazumiさま、初めまして。お返事が遅くなってしまいました。
ご質問の件ですが、残念ながら私のWindowsXP PC(MacBookAir 2011年モデル)ではCPUもメモリーも貧弱すぎてIEを動かすのがやっとの状態ですね。
動画の編集ともなると論外なので、やはり高スペックのPC(もちろんOSはXPではなくなります)を用意して、そこにVirtualBoxでWinodowsXPの仮想環境を作って音楽関連ツールをインストールする等したほうが良いかもしれませんね。→(参考URL)
あまり参考にならずに申し訳ございません。