SourceTree+マンガでGitが学べる「Git使い方入門」
マンガで分かりやすく、SourceTreeで視覚的に分かりやすくGitが学べる良本
うん、これなら今までGitを毛嫌いしてきた人もとっつきやすいですね。
何よりAtlassian社のSourceTreeというGitをGUIで操作できるソフトに特化して説明してくれているのがいいですね。
私はGitをコマンド操作(CUI)から入りましたが、今ではすっかりSourceTreeでGit操作しています。
Gitをグラフィカルに管理できるソフトはいろいろありますが、BitBucketを運営している経験豊富なAtlassian社が開発しているだけあって、圧倒的な使いやすさ、間違いのない操作感なので、まずSourceTreeでGitを学ぶというのはすごく良い方法。
主人公のわかばちゃんに置いてけぼりを食わない構成がGOOD!
本書の構成は5割ほどが萌え系マンガで構成されているのですが、ボケたり突っ込んだりしながら成長していく「わかばちゃん」が簡単なチュートリアルをこなしていきながらGitの技術を学んでいくという、成長型のストーリー構成になっています。
で、成長ストーリー型の技術書あるあるが、著者が先走ってしまってマンガの主人公を突然成長させてしまうという悪手。
ページ数の都合があったりするのかもしれませんが、これは絶対やっちゃいけません。
途端に読者が置いてけぼり感・焦りを感じてしまい、学ぶ意欲を失ってしまうからです。
本書はまったくそういうところがなく、わかばちゃんはいい感じでアホさ加減を貫き通してくれます。
これが読者の安心感に繋がるわけですね。
リベース、コンフリクト、プルリクエストなどのGitの壁を楽々突破
Gitにはよく「その機能はなんで必要なの?」「どう使うのが正しいの?」という技術が出てきます。
コミットやプッシュ、プル、マージなどはよく使うので間違いにくいですが、リベースやコンフリクト解決、リバート、プルリクエストのルールやチェリーピック、スカッシュ、スタッシュなど、プロジェクトによっては使わなくてもいいや、と思うものもあります。
こういった、Gitの次のレベルに進むためのきっかけをわかばちゃんとSourceTreeが与えてくれます。
Gitのそれぞれの技術が登場するタイミングがバッチリだし、技術を理解させるためのたとえ話がとても分かりやすい。
「そうか!そういう風に使う機能だったのか!確かにそれは便利だ!月曜日からさっそく使うぞ!」と間違いなく思うことでしょう。
GitHub(BitBucket)とローカルリポジトリの連動でGitの世界を俯瞰
最初はSourceTreeでローカルリポジトリを操作していただけのわかばちゃんでしたが、次第に仲間との開発に参加し、GitHubでやりとりするシーンも出てきます。
私はGitHubにアカウントは作っているものの、クローンでもらうばっかりで誰かと協調してGitリポジトリを運営したことは無かったので、本書を通じてGitの描く世界観を垣間見られたのが良かったと思います。
Kindle版がおすすめ
本書はページ数もそれほど多くなく、1日で読めてしまう分量(このコンパクトな潔さも良い)なので、Kindle版を買ってカフェなどでコーヒーを飲みつつ息抜きがてら読むのがおすすめですよ。
うーん、ますますSourceTreeから離れられなくなりそう。
おまけ:お気に入りの本棚を見つけたので紹介。
2018-11-17