iOS6リリース前に現在のiOSバージョンのシェアを調べてみた。
さて、iOS6が間もなく正式にリリースとなりますが、アプリ制作者として最も注目したいのがSafariにファイルアップロード機能がついに実装されるという点です。
これによって、制作者側はわざわざObjective-Cでネイティブアプリを作ったり、メール添付経由でなくてもWEBアプリのままで画像を投稿してもらうことが可能になります。
ただ、このiOS6にどれくらいのユーザーがどれくらいの期間で乗り換えてくれるのか? Android OSではOSのアップグレードがなかなか進まず開発者が苦労していますが、Androidほどではないにしろ、iOSでもその問題はつきまといます。
ちなみに、2012年8月のiOSのバージョンごとのシェアを私が運営に関わっているポータルサイト(一般PCユーザーがメイン)から抽出してみました。
iOSの各バージョン比率(2012/8/1~2012/8/31)
iOS | 訪問数 | 比率 | 合計比率 |
---|---|---|---|
(not set) | 6 | 0.03% | 0.03% |
6 | 2 | 0.01% | 0.01% |
5.11 | 16,366 | 76.02% | 87.37% |
5.1 | 1,215 | 5.64% | |
5.01 | 1,066 | 4.95% | |
5 | 162 | 0.75% | |
4.35 | 629 | 2.92% | 11.93% |
4.34 | 38 | 0.18% | |
4.33 | 823 | 3.82% | |
4.32 | 111 | 0.52% | |
4.31 | 90 | 0.42% | |
4.3 | 177 | 0.82% | |
4.21 | 448 | 2.08% | |
4.1 | 178 | 0.83% | |
4.02 | 25 | 0.12% | |
4.01 | 23 | 0.11% | |
4 | 26 | 0.12% | |
3.22 | 40 | 0.19% | 0.60% |
3.21 | 14 | 0.07% | |
3.2 | 49 | 0.23% | |
3.13 | 22 | 0.10% | |
3.12 | 5 | 0.02% | |
2.2 | 2 | 0.01% | 0.04% |
2.1 | 3 | 0.01% | |
2 | 3 | 0.01% | |
計 | 21,528 | 99.98% | 99.98% |
ファイルアップロードをWebアプリだけで作って良いのか?
すでにiOS6が含まれているのは、開発者向けにベータ版がリリースされているからですね。 注目する点としてはiOS4以上のユーザーが99.31%と、ほぼ100%であること。
もう一つは、iOS5にアップグレードしていない(or できない)ユーザーが12%ほどいて、これらのユーザーはおそらくそのままのバージョンのOSを使い続けるであろうということです。
そうなると、おそらく予想として現iOSユーザーの約75~80%がiOS6に移行してファイルアップロードに対応してくれるのではないかと思います。
iOS6で切られるデバイスは?
気になる点としてはiOS6でサポートが切られるデバイスがあるかもしれないことです。 制作者として一番気になるのはiPhone3GSの動向でしょう。
iPhone3GSのサポートがiOS6で切られた場合は、iOS6ユーザーは70%くらいまで落ち込む可能性もあります。
逆に上がる可能性としてはiPhone5の登場による旧デバイスからの買い替えユーザーです。 現行の12%のうち、約半数が乗り換えてくれると80~85%がiOS6になることもあり得ます(もちろんすぐにそうならないでしょうが)
iOS6がリリースされたあともこの統計を取り続けて、実際にどれくらいのユーザーがiOS6に移行してくれたのかを引き続き調査していきたいと思います。
2012-09-12